カープが日本シリーズに勝つための課題・中崎翔太
野球で最も大事な役割と言っていい、抑え・クローザー。それは試合の最後を占める絶対的な安定感のあるピッチャーのことを言い、「守護神」などと呼ばれることも多い。
セ・リーグでは、3年連続で広島が優勝し、この球団初の快挙は日本中で話題となった。広島にとってセ・リーグ優勝を成し遂げた今、真の強さを示すべく次の目標は日本シリーズ優勝だけだ!
そこで広島が日本シリーズで勝つために必要なことを考えていきたいと思う。一つは、抑えの安定感だ。これは勝ち切るために重要な要素となってくる。
昨シーズンの途中までは抜群の安定感を見せ、チームを見事3連覇と導いてきた広島のクローザー・中崎翔太(26)。しかし日本シリーズになると打ち込まれることが多く、最近はセ・リーグの試合でも安定感に欠けるようになった。
中崎の強さは、その度胸の良さとコントロールの良さにある。昔のメジャーで活躍した佐々木和弘のような抜群の安定感はないものの、勝負度胸とコントロールの良さで、セ・リーグの他のチームを抑えてきた。その中崎も昨シーズンの終盤では疲れからか、変化球のキレ、そしてストレートのスピードがシーズン序盤よりも大幅に落ちているように思う。日本シリーズでは自分のフォアボールにより自分自身で乱している事も目立ち始めた印象がある。
緒方監督は今シーズンも今まで同様中崎への信頼を変えないが、日本シリーズを勝ち、悲願の日本一となる上で、中崎の真価が問われるシーズンになるだろう!!
無事是名馬と呼ばれる中崎に、リーグ首位(5月28日現在)を奪還した今、今年こそは日本一の栄光を手にし、真の強さを証明して欲しい!!
※無事是名馬:競走馬を指して「能力が多少劣っていても、怪我なく無事に走り続ける馬は名馬である」とする考え方を表した格言