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HOPE取材
未来のフットボーラー取材記 長谷川望の「ヤング魂」

MF吉田峻(清水ユース)「根っからのサッカー少年」

2019.4.17
MF吉田峻(清水ユース)「根っからのサッカー少年」

日本一の山を見ていると、なんだか上を目指す!という気持ちがフツフツと湧き上がってくる。取材日は晴れ。富士山がキレイに見える静岡県清水市にあるグラウンドでは、清水エスパルスアカデミーの選手たちが練習にはげんでいる。

清水エスパルスユースでは「まずはトップに上がって活躍できる選手、そして日本代表、世界で活躍できる選手の育成を目指している」と、平岡宏章監督が言うように、目指すのは常にトップだ!!




PICK UP選手

今回注目したのはU-15日本代表、AFC U-16選手権のメンバーに選ばれた吉田峻くん(15)。ポジションはMF。昨年清水エスパルスジュニアユースが準優勝した「adidas CUP 2014 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会」で、最も印象的だった選手におくられるMIPにも選ばれた注目選手。

取材したときはジュニアユースだったが、すでにユースの練習に参加し、先輩たちと切磋琢磨している様子を見ることできた。

どんな選手!?

チーム率いる平岡監督は「非常にマジメで、キャプテンプシーがある。今年ユースに上がってくるが、周りをみる力、予測する力に長けている選手なのでそういうところを伸ばしていきたい」と、ユースでも新戦力として期待をよせている。

そんな吉田くんが参考にしている選手は遠藤保仁選手(ガンバ大阪)とのこと。「遠藤選手は、常に周りを見て、ワンタッチ、ツータッチでボールを散らしてゲームを作っていくところが凄いなと思います」。

日本代表で学んだこと

U-15、U-16では海外への遠征、大会に参加していることもあり、経験値は高い。「フランスは前半30分くらいで疲れて、ボールを追ってこられなくなっていた。日本は運動量とかパスで相手を動かすなど細かい技術では勝っていたと思います。

しかしフランスは一発のカウンターが強かったので、リスクマネジメントをしっかりしていかないといけないと思いました」と昨年10月のフランス遠征を振り返る。

 そしてAFC U-16世界選手権ではU-17W杯出場を逃すという悔しい結果を目の当たりにした吉田くん。準々決勝の韓国戦(0-2)で2点を許した次世代のメッシと称されているイ・スンウ選手(バルセロナ フベニールA)からは「イ・スンウ選手はけっこう味方に強く言うタイプで、自分はあまり(味方に)言わないので、これからは言っていける選手になりたいです」と刺激を受けた様子。

「自分はそのピッチに立ててなかったけど悔しいと思いましたし、これから出られなったぶんを取り返しにいきたいと感じました」と日本代表への心強い意欲をみせてくれた。この悔しい経験は彼のバネとなり、必ずユース、そして日本代表でも活きてくるはず!!

サッカー以外では!?

平岡監督から「マジメ」ということを聞いたが、その性格が伝わってきた。

――練習が休みの日は何をしているのですか?
「休みの日は学校から帰ってきたら、自分でボールを蹴りに行ったりしています」

――好きなマンガやテレビはないの?
「休みの日は早く寝てしまうのであまり見ないです」

――根っからのサッカー少年なんだね、清水ユースチームでさらなる成長を期待しています!!
「ありがとうございます!!」

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本記事はサッカー総合サイト「ゲキサカ」に掲載された記事を再編集したものです。掲載している取材内容やデータは、取材当時のものです。
長谷川 望(はせがわ のぞみ)
長谷川 望(はせがわ のぞみ)

1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪でなでしこジャパンや女子レスリング金メダリストの伊調馨らを取材。フジテレビ「とくダネ!」に出演するなど現在スポーツライターとして活躍中。

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