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市の協力のもと、日本での地域密着を目指すリバプールFCスクール

2019.4.30
地域密着を目指すリバプールFCスクール

サッカーは子供たちに夢を与える人気のスポーツです。総務省統計局によると日本のサッカー人口は637万5千人(2011年10月から過去1年間にサッカーをした10歳以上の人数)。なかでも10歳~14歳が25%を超えており最も高い数値となっています。

15歳~19歳が約17%。20歳~24歳が約14%。25歳~29歳が約12%と続きます。年齢と共に徐々に低下しているのが分かりますが、減少幅は10歳~14歳と15歳~19歳の間が最も大きいものでした。

子供に夢を与えているとともに、高校卒業などがきっかけで生活環境が変わるとサッカーをする機会が減ってしまうのが原因としてあると思います。

サッカー活性化のためには地方自治体の協力が重要

このようなサッカー人口の割合は、都道府県別でも打ち出されています。全国平均を上回っていたのは47都道府県のうち14にとどまり、1位が静岡県。サッカー市場の拡大、レベルアップにつながる競争には絶対数を増やし、続けていける環境が大切です。

地域によっては、サッカーをする場所やサッカースクール、サッカー部が少ないところもあります。千葉県の南房総市もその一つ。サッカーを活性化させるためには地方自治体の協力は大きな影響を与えてくれます。都道府県別のサッカー人口の割合では全国平均をわずかに上回っている千葉県。サッカーの普及がいよいよ南房総市でも始動しました。

市の協力のもと開校されたサッカースクール

市の協力のもと開校されたサッカースクール

2014年日本に初上陸したイングランドの名門・リバプールFC(LFC)スクール。廃校だった場所にクラブハウスが建てられ、目の前には市民も使えるグラウンドが広がっています。

本国でも地元サポーターを含むクラブ関係者を「ファミリー」と呼ぶリバプールは、日本の南房総市でも地域密着を目指します。先月おこなわれた開校式には南房総市の市長さんもみえていました。

グラウンドの隣に出来たクラブハウス

リバプールスクールを運営している株式会社スポーツマネジメントインターナショナルの田川英里子代表取締役は「LFCとしてクラブハウスが出来たのは日本で南房総校だけなので、LFCをどんどん打ち出していこうと思っている。生徒や保護者、市民の方々に親しんでもらえるように工夫していく」と、この地で開校しスクールにかける想いを笑顔で話して下さいました。

普段から年配の方も多く利用しているというこのグラウンドのすぐ隣に出来たリバプールスクールのクラブハウス。親から子へ、そのまた子へと南房総市に広まっていくのではないでしょうか。

written by
長谷川 望(はせがわ のぞみ)

1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪でなでしこジャパンや女子レスリング金メダリストの伊調馨らを取材。フジテレビ「とくダネ!」に出演するなど現在スポーツライターとして活躍中。

本記事はサッカー総合サイト「ゲキサカ」に掲載された記事を再編集したものです。掲載している取材内容やデータは、取材当時のものです。
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