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広告一切なし!日本屈指の規模を誇る東京23区内にある町クラブ

2019.4.27
広告一切なし!日本屈指の規模を誇る東京23区内にある町クラブ

少子化が叫ばれる日本のなかで、特に東京都は全国に比べて出生率が低く(平成25年 東京都人口動態統計年報)、問題が深刻となっています。そんな東京都で大人気の町クラブがあるということで取材をさせていただきました。

45年以上歴史!三菱養和サッカースクール巣鴨

3歳から始められるスクールからユースに至るまで1000人もの子供たちが所属しています。特筆すべきは、所属希望のキャンセル待ちの子供の数が200人に上るという町クラブとしては類希な現状です。

その人気は口コミで広まり、広告は一切出していないと言います。東京都以外からも子供たちが集まり、三菱養和サッカースクールに通っているのです。

そして驚いたのが活動拠点である巣鴨スポーツセンター! 全敷地23581㎡で東京ドームの半分ほどの面積に匹敵し、様々なスポーツ施設が入っている他に、マッサージルームやレストランなども完備されています。

タテ50mの室内温水プール、バレーボールコートが3面とれる体育館、武道場まであり、初めて訪れましたが、環境の良さは◎です。

田中順也選手も輩出!クラブの方針とは?

今回取材したのは、田中順也選手も輩出した三菱養和SC巣鴨ジュニアユースの加藤敬太監督です。クラブについて「うちの良い所は一つのグラウンドでいろんな学年が練習できていること。

ジュニアユースでは飛び級制度があり、学年関係なく練習していこうという方針がある。一年生が三年生と練習することもあるし、二年生の上手い子は上の学年の練習に参加している選手もいる。そういう環境のなかで、上手く学年間の交流ができればいいと考えている」と話します。

取材日にも小学生のスクール生から、ジュニアユース、ユースの選手たちが一つのグラウンドで練習していました。上級生のプレーを間近で見て学ぶことができる環境は、兄弟でお兄ちゃんから新しいことや何かのコツを学ぶことと同じように、能力向上に繋がる環境なのではないでしょうか。

Jリーグの下部組織とも対戦

関東リーグU-15では、関東一部のJクラブに対して唯一の町クラブとして所属している三菱養和SC巣鴨ジュニアユース。チーム力を上げて、リーグに臨みます。「学校行事などで選手が固定されるリーグではないので、戦うなかで全体の底上げは必至。春休みに行く愛知県への遠征は、あまり出場機会がない子に試合経験が積めるようにしたい」。

関東一部は上位5チームが全国大会への切符を手にすることが出来ます。長丁場で続く関東リーグ。底上げをしっかりとして長期の戦いに備えます。町クラブでは日本屈指の人気を誇るクラブだけに、そこには競争があります。しかし競争があるからこそ、そのぶん強くなれるもの。どのような活躍をするのか関東リーグも要注目!!

written by
長谷川 望(はせがわ のぞみ)

1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪でなでしこジャパンや女子レスリング金メダリストの伊調馨らを取材。フジテレビ「とくダネ!」に出演するなど現在スポーツライターとして活躍中。

本記事はサッカー総合サイト「ゲキサカ」に掲載された記事を再編集したものです。掲載している取材内容やデータは、取材当時のものです。
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