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【元メジャーリーガー野村貴仁氏連載】 2022年プロ野球㊗️開幕‼️ BIGBOSS新庄剛志監督、なんとドラフト8位の北山投手を開幕投手に大抜擢‼️ この起用を元メジャーリーガー野村貴仁氏はどう見たのか?北山投手の特徴そして将来性、更にはBIGBOSSの狙いなど新庄剛志監督と同じくメジャーリーグ経験者の鋭い視点から解説頂いた‼️

2022.3.31

【野村貴仁氏の眼】
BIGBOSS新庄監督はオープン戦5試合を抑えて結果を出していた部分を評価して開幕を北山投手に任せたのだと思います。
北山投手は右腕のテイクバックし腕を下げた所からリリースするまで他の投手より速いので打者が差し込まれます、何故かと言うと、だいたいの投手はテイクバックしてからひじが肩のラインまで上がッてからリリースします。
(投球動作写真をご覧ください)

しかし彼は肘を肩のラインまで上げずに肘が低い地点から腕を折り畳んで一気にリリースしています。
そのオーソドックスな投手の動作とは若干異なる僅かな時間で打者が思わず差し込まれてしまうのです。

これは、日本では和田投手かつての吉井投手(ロッテ投手コーチ)、そしてメジャーリーグでは元アトランタ・ブレーブスの大投手
グレッグ・マダックスなどがいます
それにプラスして北山投手には気迫があります、投げる度に声が出るほど力投しています。
打者でもいい打者はこの気迫に負けないような打席から気迫を投手に感じさせます。この気迫と気迫のぶつかり合いを野球ファンに伝えて行くべきだと思います。

投球フォームも手首を縦て力強くリリースしていますね、右打者に対してインコースがナチュラシュートをしていて非常に素晴らしい球威があります。
(ナチュラル)
右打者のアウトローに素晴らしい球で三振をさせている、実はそのように思えますが?実際はまだ相手打者がインコースを意識しているから見逃しになっているのです。
実は少しアウトローに決まる球がほんの僅かですがシュート回転ぎみになっています。
これがスライダー回転でミットが被せなければ捕手が簡単にキャッチできないようなキレのあるストレートをマスターしなければなりません。
変化球は、ストレートが150キロを超えるのに対して120キロ台前半です、これはスピード差がありすぎて打者にタイミングをあわされやすいのです。
緩急をつけているようですが、今の野球は緩急をつければ逆に打者がまてるので、ストレートの球速に近い球速でキレのある変化球をマスターすることが今後の課題です。

(写真をご覧ください1)
ベースの手前の軌道のラインと捕手がキャッチするラインと比べて、ほんの少し中に球が入ってますよね。これが逆に外側に外れるような軌道にならなければなりません。見逃しているから助かっています。
微妙に外側から中に入っているのをよくみてください。
これが外側に外れて行くか行かないかで、プロで飯が食えるか食えないかの違いになります。(写真2)
僕はこれに物凄くごだわって常に投球練習をしていました。
これを左打者がスイングをすれば中に入るのでバットの芯にあたるようになります。
右打者だとバットの先でつまらず逆にアウトコースでも中にはいるので芯に近くなります。左投手だと全てが逆になるわけです。
投手は打者に関わらずベースを基準になげるのが理想であり全てベースの外側に外れていくように投げる球のほうが指先にかかって威力がまします。
今で言うフォーシームが右打者の外、ツーシームが右打者内です。
左打者の外がツーシームで左打者の内がフォーシームです(右投手の場合です)

本当にいいのはナチュラルで投げ分けれる投手が凄い投手です、元近鉄の大投手赤堀くんがそうでした。

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