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久保建英がバルサに行くまで

2019.6.10

「日本人がバルセロナ(スペイン)にいる⁈」「リアルキャプテン翼あるじゃん!」と当時驚いたサッカーファンも多いのではなだろうか。

 

 夏になると日本では海外サッカークラブが主催するサッカーキャンプが多数開かれている。夏休みの数日間で行われるこのキャンプでは、ヨーロッパの有名クラブのユニフォームを着て、海外クラブの指導者から教わることができる。サッカー少年からしたらどれほど嬉しいことか。さらに成績が良ければ海外クラブでプレーできるかもしれないと言われれば、子供たちのやる気は一入だ。現に、今の小学生に好きなサッカー選手やサッカーチームを聞くと、ほとんどの子供が海外クラブの名前を口にする。

 

 このようなキャンプに参加して道を切り開いたのが、18歳でA代表デビューを果たした久保建英(FC東京)だ。久保は小学2年生の時にバルセロナキャンプに参加し、MVPを獲得した。そしてバルセロナ選抜として国際大会に出場し、そこでもMVPを獲得する。この一連の出来事からバルセロナ下部組織のスカウトの目に止まり、入団テストを受けることができた。結果は見事合格。サッカー好きなら誰もが憧れる世界最高峰のクラブ・バルセロナの一員となった。

 

 日本で開催されたU-12の国際大会では、バルセロナU-12として出場し開始数分で華麗なボレーシュートを決めたことは、日本でも大きな話題となった。バルセロナというビッククラブゆえに報道規制も厳しく、当時のバルセロナで活躍している様子はあまり表に出ていなかったが、この大会で日本中にその存在を知らしめた。常に過酷な生存競争が繰り広げられている中、順調にカテゴリーを上げていった。

 

 しかしFIFAの育成年代18歳未満の外国人選手獲得・登録違反に引っかかり、日本への帰国が余儀なくされた。FC東京の下部組織に所属し、アンダーカテゴリーの日本代表での活躍をはじめ、現在のA代表デビューに至るまでは、ご存知の通りである。今後は久保も賞賛していた堂安律(フローニンゲン)など若い世代が日本代表を率いていくと思うが、若い世代とベテラン勢の融合が見たいと筆者は期待している。次のコパ・アメリカの日本代表戦では、新しい世代がどのような活躍を見せてくれるのか注目だ。そして個人的には香川真司(ベシクタシュ)の海外での経験を生かした絶妙のテクニック、長友佑都(ガラタサライ)のサイドからの素早い走りからのセンタリングなども楽しみにしている!

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