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苦しむメジャーリーガー菊池雄星投手を同じく左腕の元メジャーリーガー野村貴仁氏が分析‼️

2022.8.14

『元メジャーリーガー野村貴仁氏は菊池雄星投手について独自の視点から次の様に分析‼️』

先ず、調子が悪い時に殆どの投手が、そうであるように気迫と闘争心がまったく感じられません。

技術的には、ランナーがいなくてもセットポジションで投げています。
気になるのは両腕を先に始動してから、少し間があって右足を上げてきます。
私はこれがバランスを崩してる原因だと思います。
両腕と右足を一気に上げて身体の中心に一瞬力をためこみます。
それから右足を強く踏み込むと投球全体に躍動感が出てきます。
始動が緩いので身体の捻りも弱くなります。
当然腕の振りも弱くなるので低目の変化球を見逃されます。
そもそもボールを持った手首をリリースする時に頭から離れ過ぎているので力が分散します。角度も変わってくるので肘が下がった状態だと打者からすれば、変化球だと見抜かれやすいので要注意です‼️
ストレートを投げる時に強い球を投げようとする意識が強すぎて、腰の回転もやや横回転になっていて、手首が外回りしているので右打者の外角にスッポ抜けるストレートが多くなっています。結果的にストライクとボールがはっきりしているので打者に狙い打ちされています。
投手は投げ終わったら9人目の野手なので、投げ終わったら打球に対応するんだというような気迫が必要ですが、それがまったく感じられません。
メジャーの同じチームの選手に顰蹙をかっていると私の経験から予測します。
それから右腕のグラブを脇に抱えるブロックがまったく出来ていません。
何故大事かというと右腕に力が入れば投げる左手にも力が必ず入るからです。
私も晩年右腕のグラブのブロックが出来なくなってきて球威とコントロールが衰えてきました。
巨人時代の時の投手コーチの鹿取さんに悪い部分を直して良くなっても一瞬で元に戻るから常に細心の注意を払うようにと。何度もアドバイスをされました。その鹿取さんのおかけでメジャーの開幕ベンチスタートにも入れたと思っています。
しかしマイナーに落ちた時はその悪い癖が出ていました。
私が今、菊池投手に思うことは心技体を見直して欲しいと思っています。
心はメンタルと集中力、技はメカニズムと投球フォーム、体は怪我のない肉体です。
そのひとつが欠けていてもいい投球は出来ません。
今こそ自分を冷静に分析する時ではないでしょうか、そうでなければ来シーズンも期待は出来ません。

菊池雄星選手、まずは焦らずに自分の投球を見つめ直し闘争心溢れる投球を野球ファンに見せてくれ‼️

元メジャーリーガー野村貴仁

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